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“からあげクン”が登場!? フードデコレーションと撮影のコツを学ぶ「ローソンインスタ研究所」レポート vol.4

人気お料理インスタグラマーに学ぶ「食べるのがもったいない…!かわいいキャラごはんの作り方&インスタ撮影術」

毎回募集と同時に応募が殺到する「ローソンインスタ研究所」の写真撮影ワークショップ、第4回目が9月某日開催された。会場はあっという間に30名ほどの参加者で埋め尽くされ、からあげクンキャラクターによる手厚い歓迎を受けた。 これまで、写真加工フィルターのかけ方やインスタ映えする撮影コーディネートがテーマに選ばれてきた本会だが、今回はなんと“からあげクン”をモチーフに、キャラデコ(キャラクター・デコレーション)ワンプレートごはんを作ろうという試みだ。講師を務めるsatomiさんは、クックパッドで数々の話題入りレシピを手がけ、インスタグラムでは8万人弱のフォロワーを抱える人気お料理インスタグラマー。身近な食材を使って、簡単にかわいいキャラごはんを作る秘訣を教わった。

食材選びにもこだわりが。キャラクターをデコるコツとは

今回のモチーフは、今年7月に30億食(!)を突破したという、「からあげクン」。からあげクンのほか、Uchi Caféスイーツや海苔、カニカマ、チーズなどを使って、誰でも手軽に作れるキャラデコのテクニックを学ぶ。

会場ではからあげクンが参加者を出迎えた

スマホでできる撮影や画像加工の仕方を分かりやすく教えてくれるGENIC LABの木村優紀子さんをモデレーターに、講師satomiさんのレクチャーが始まった。

可愛いキャラクターものから、サッカーの大迫選手やファミコンまで多種多彩なキャラごはんを作ってきたsatomiさん。最初は忠実に作りたいキャラクターを再現することに努めていたけれど、今ではスーパーで色んな食材を見て、「何かに使えそう!」と発想を得ているそう。特におすすめの食材はたまごボーロやかまぼこなどで、丸くて、白っぽく、表面がきれいな食材が使いやすいとのこと。

今回使用する食材。マシュマロやカニカマ、スライスチーズなど、丸いもの、白っぽいもの、表面がきれいなものが並ぶ
satomiさんによる手書きのレシピをつかって、つくりかたの紹介が行われた。

そのほかにも、
「顔はパーツの配置が大事。目と鼻を一直線に、口と目も近づけるベビーフェイスだとかわいくなる」
「細かいパーツを扱うときは、ピンセットと爪楊枝を駆使して」
「最初に作るなら、海苔とご飯だけで作れる白黒のキャラクターがおすすめ」
など、極力手間をかけずにキャラデコするためのアドバイスが次々と語られた。

一つひとつを丁寧に。うまく加工するには下準備が命

今回、メインメニューは「からあげクンちびおにぎり」と「からあげクンマシュマロ」の2つ。マシュマロにはチョコペンで顔を描き、おにぎりには海苔やカニカマなどを加工したパーツを貼り付けていく。

なるべく表面が綺麗で、立てた時に安定する場所を探す
安定させるため、普通よりも固めで、饅頭型ににぎるのがポイント

特に注意したいこととして、

  • チョコペンのチョコは、逆さにしたらトロトロと流れ出るくらいに溶けた状態にして、細かいところは爪楊枝で描いて調整する
  • 海苔は、シワシワになるのを防ぐため、おにぎりがある程度冷めた後に貼る。また湿気らないよう、貼る直前に袋から取り出す
  • 撮影の際、実際に目で見える顔と、レンズ越しに見える顔は違うことに注意。レンズを通して見ながら顔や盛り付けを調整する

 

など、デコレーションの基本となるポイントについてアドバイスが送られた。

残り時間15分でどよめく会場。時間があっという間に過ぎていく

さて、いよいよお待ちかねのワークショップ。
途中でsatomiさんが、ピンセットをうまく駆使する方法を伝えたり、爪楊枝でチョコをうまく伸ばして描く方法を教えたりして、特に難しそうなところを丁寧にフォロー。「形がちょっといびつでも、配置がよければかわいくなりますよ」などのアドバイスで四苦八苦する参加者をサポートしていた。

 

こういう時ピンセット(or爪楊枝)を使うと作業しやすいですよ、とsatomiさん
悲しげな目も、それはそれでかわいい

デコレーションしたおにぎりの上に乗せるからあげクンは、レギュラー、レッド、チーズと期間限定の徳島すだち味の4種類。ワンプレートを完成させたら、いざ写真撮影へ。

カフェ内で”映える”スポットを一生懸命探して撮影する

参加者の皆さんはそれぞれ、キャラクターの表情がよく分かるように、手でプレートを水平になるように持って撮影したり、からあげクンやポンタくんのぬいぐるみと一緒に撮ったり、かわいさが映える工夫を凝らしていた。

 

作ったところで半分終わり。残りの半分は加工アプリにおまかせ!

一通り作業を終えたあとは、木村さんによる画像加工のレクチャー。木村さんがおすすめする写真撮影&画像加工のアプリは「foodie」と「Snapseed」で、この2つさえ入れていれば十分良い写真が撮れるという。

画像調整、部分調整・ブラシ、シミ除去、この3つの機能さえ使えれば、ほぼ全ての写真が綺麗に加工できるという

特に「Snapseed」は便利な編集機能が様々に備わった写真アプリで、木村さん曰く“最強の加工アプリ”だ。一番驚いたのは「シミ除去」の機能。これを使えば、指でタッチするだけで、邪魔なものが周囲との違和感なく消えてしまう。皿についてしまったクリームやケチャップ、スプーンに映りこんでしまった自分の顔などをきれいに消すことができるので、食べ物の撮影の際に重宝しそうだ。

 

少しの工夫で、日々の食事に潤いを

木村さんのレクチャー後は、実際に撮影された写真の講評へ。
選ばれたのは、紫色のソファを背景に、手前にマシュマロを置くアレンジをしたプレートと、三種三様の表情をしたからあげクンちびおにぎりが載ったプレート。「いろんな表情があって可愛い。面倒かもしれませんが、ちょっと変えるだけで可愛さが増します」とsatomiさん。

一方木村さんは、写真を撮るという観点から、会場のガーランドを背景に明るい照明の下で撮られた一枚を選んでいた。「食事を撮る際は、どうしても暗くなると見た目の美味しさが一気に半減してしまいます。撮るときに明るくするか、室内で撮るときは先ほど紹介したsnapseedのようなアプリで明るさを調整すると、いいかなと」。

参加者の中には、はるばる大阪から来られた方も。まさか抽選に当たるとは思っていなくて…今日は本当に楽しかったです!と笑顔で話していた

参加者の方々に今日の感想を聞くと、「普段の自分のお弁当作りにも取り入れてみようと思った」「ちょっとくらい変でも意外とかわいかった」「盛り付けがなかなか難しかったが、海苔切るだけでも家でやってみたい」などなど、リベンジという意味も込めて(?)またやってみたい!と皆さん燃えていた。

講師のsatomiさんの「いつもの食事を、食費を抑えつつ見た目だけでも豪華に、という思いでキャラデコを始めた」という言葉が印象に残っている。海苔を切る、チーズを飾り付ける、などの一工夫で思っているよりも大きく印象が変わるので、興味のある方は是非、今日からでも試してみては。

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