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「アイデアをテクノロジーでデザインする」アカリが燃やし続けるクリエイティブスピリット

株式会社アカリ

渋谷に拠点を構えるデザインカンパニー・アカリは、創業から12年の月日が経った今でも、チャレンジスピリッツを絶やさずにいる。その姿勢が反映されているのが、職種の多様性だ。デザインカンパニーにもかかわらず、プログラマーやディレクター、コピーライターなどさまざまな知識と技術を持つ人が在籍し、それぞれに活躍している。代表の山下陽介さん(写真・中央)に加え、同社の若手スタッフである若槻和人さん(同・右)と小山理恵さん(同・左)を交えて、アカリという会社について語っていただいた。

設計から実装までをワンストップで実現

同社の特徴のひとつが、デザイン会社でありながらWebサイトをシステム構築から開発、実装までワンストップで制作できること。業界的にはエンジニアリングはアウトソーシングがスタンダードになっている。しかも、システムから開発できる会社は非常にレアだ。どうしてそこに注力できる体制を整えているのだろうか。

山下さん:確かにデザイン会社がフロントエンドだけでなく、サーバーサイドにまで携わるのは珍しいかもしれません。しかし、Webサイトを制作するうえでいちばん大切なことは、下支えとなるUIの設計だと思っています。家だって見かけを豪華にすることはいくらでもできますが、きちんとした柱がないと結局は張りぼてみたいになってしまうじゃないですか。だから、きちんと自社でシステムから構築し、将来も見据えた理想的なUI設計を実現できる体制を整えているんです。

オフィスにいるだけでは良いアイデアは得られない

最近は時間や場所に縛られない働き方も試行錯誤している。裁量労働制を採用し、リモートワークも可能にした。

山下さん:顔を合わせてコミュニケーションをとるのは大事なことです。でも、僕たちの仕事ってパソコンだけあればできてしまうので、極端なことを言うと外からの刺激が何もない。すると、アイデアが徐々に枯渇していくと思うんです。それに事務所も少し手狭になってきました。とはいえ、渋谷区で良い物件を探そうとするとそれなりにコストもかかるので、シェアオフィスでリモートワークができる体制を整えています。

 

誰もが活躍できるフラットな組織体制

また、部署や役職がないのも同社の特徴のひとつ。その分、個人の裁量を大きくして、手を挙げれば誰でも活躍の場を与えている。そして、山下さん自身はこれまでプレイヤーとして活動することが多かったそうだが、最近は手を動かすことを減らしているという。

山下さん:単純に優秀な人が増えてきたんです。どれもある程度やれることが自分の価値だったんですけれど、自分以上に知識や技術がある人がいて任せられるのであれば、自分は別の仕事に時間を割いた方がいいと思うので。具体的には、もっとマネジメントに力を入れていきたいですね。とはいえ、必要であればコードも書きたいですし、デザインにも関わりたいです。

では、そんな山下さんのもとで働く若槻さん、小山さんはどのような役割を担っているのだろうか。

若槻さん:自分は入社して5年ほどになります。もともとアカリで働いていた友人から誘われたのがきっかけでした。現在はフロントエンドエンジニアとして、Okraという弊社オリジナルのCMS製品を開発しています。デザイン会社がこうやってCMSを開発するなんてなかなかできることではないと思うんです。自分自身、エンジニアとしてのスキルの幅が広がりましたね。

アカリで制作しているCMS「Okra」のページ編集画面

小山さん:私は大学院生のときにアルバイトとして関わらせてもらって、そのまま就職しました。現在の肩書きはデザイナーです。Webサイトはもちろん、インスタレーションのUIやUXデザインなど、広い意味でのデザインに携われるのが魅力です。私自身、カテゴリーにとらわれずに仕事がしたいと考えているので、そういう意味では、好奇心の赴くままに働けるのがアカリの魅力だと思います。

しかも、同社では初期段階からプランナーやデザイナーが携わることができるので、首尾一貫した制作ができる。

アカリで制作したアクアパーク品川の「タッチパネル水槽」。触れると手書きとCGのアニメーションが動く仕組みになっている

また、Okraの開発以外にも自社案件を積極的に回している。例えば、映画配給。プロダクションコストを抑えるために自分たちで映画を買い付け、そこに自社で開発したツールで字幕をつけて配給し、全国の映画館や映画祭で上映までした。

自社で配給した映画作品を屋外上映した際のひと幕

アイデアをテクノロジーでデザインするために

これから先、5G時代の到来などを考えるとデザインとプログラミングの両方を1社で扱えるのは大きな強みになる。だからこそ、デザイナー、プログラマー双方にとってアカリはとても面白いフェーズに入っていく企業のひとつになることが考えられる。ここに新たな仲間を迎えるとしたら、山下さんはどのような人物を理想とするのだろうか。

山下さん:良い仕事ができることはもちろんですが、それ以上に自分の仕事に対して努力できるか、誠実でいられるかは重視したいですね。やっぱり、やらされ仕事だと面白くないですから。それにずっと仕事をしていたら、どうしても気分が萎えることもあると思うんです。そういうときに支えになるのは、自分の意志だったりするので。あと、僕自身もまだまだ若手から吸収したい。だからこそ、ともに成長できる人と巡り会いたいと思います。

 



<Recruit Information>

アカリでは下記の職種を募集しています。
・WEBデザイナー
・ CGデザイナー
・フロントエンドエンジニア
・WEBディレクター

募集内容については下記よりご確認ください。
>>https://www.akariinc.com/ja/career

PROFILE

株式会社アカリ

2006年創業。デザイナーやクリエイター、プログラマーなどが集う。企業やメディアのWebサイトやシステム、映像コンテンツの制作を始め、自社提供のWebアプリの開発も行なっている。2018年から独自開発のCMSの提供を開始した。

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