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ディスカバリーチャンネルが映像クリエイターアワードを開催。「本気」で「はみ出した」作品を募集中

AWARD

「ディスカバ流アワード 発見!となりのサピエンス」は、ディスカバリー・ジャパンが主催する、新たなクリエイターを発掘することを目的とした映像アワード。株式会社ロフトワークが提供するサービスAWRD(アワード)と共同で企画・運営されている。 現在、同アワードでは、新たに変人・超人・発明家を探し出し、世界に紹介するべく、映像作品を募集している。応募対象となるのは映像コンテンツのアイデア、もしくは映像作品。希望する応募者は映像業界の一線で活躍するアドバイザーからのフィードバックを受けながら、制作を進め、グランプリに選ばれた作品はディスカバリーチャンネルで放送が約束されるという特典付きだ。 今回はアンバサダーとして参加する映像作家の森翔太さんとアーティストのちびガッツさんをゲストに迎え、アワードのアドバイザーを務めるディスカバリー・ジャパン株式会社 インタラクティブメディア&マーケティング シニアマネージャー榊原亜弥香アリソンさんに「ネット上で話題の映像」「人に伝わるクリエイティブ」をテーマに語ってもらった。

第一線で活躍するクリエイターがサポートする、新しい映像アワード

ーー「ディスカバ流アワード 発見!となりのサピエンス」はどのような映像アワードなのでしょうか?

榊原さん:『ディスカバリーチャンネル』は220以上の国・地域で放送されている世界最大級のネットワークを持つチャンネルです。宇宙、クルマ、アドベンチャー、サイエンス、ライフスタイルといった様々なジャンルの番組を制作しているのですが、今後は長尺のドキュメンタリーだけではなく、短尺で自由な表現の番組を作っていきたいという思いがあります。そこで新たな映像クリエイターを発掘するべく、AWRDさんと共に「ディスカバ流アワード 発見!となりのサピエンス」を立ち上げました。

榊原さん:今回のアワードはかなり自由度が高いのですが、制限がないっていうのは制作の面では難しさもあるんですよね。なので応募クリエイターが作りたい方向に向けて後押ししてもらえるようアドバイザー制度を導入しました。「君の持ち味はこれだよね」「海外にはこんな事例があるよ」ぐらいの距離感で、クリエイターと伴走しながら作品の良さを引き出していくような役割ですね。

 

ーーこういったアワードにアドバイザーの方がいるのは珍しい試みですよね。どんな方々がサポートをしてくださるのでしょうか?

榊原さん:アドバイザーは4人います。ネットと親和性が高く面白いストーリーテリングを行うオモコロ編集長の原宿さん。ディスカバリー・ネットワーク制作・企画開発部副社長で海外で話題になる作品を2000本以上作ってきたヴィクラム・チャンナ。同じくテレビでの経験が豊富なディスカバリー・ジャパンのエグゼクティブ・プロデューサー服部 美弥子。私は現代の映像プラットフォームの中でどんな作品が話題になるかを重点において、サポートを行っていきます。

 

ーーもう一つ特徴的なのが招待作家である「アンバサダー」制度ですね。

榊原さん:アンバサダーは「応援してくれる参加者」のイメージです。「何が起こるんだろう」と視聴者をワクワクさせてくれるような5名に協力をお願いしました。今日来ていただいた森さん、ちびガッツさんは真っ先に名前が上がったお2人でした。

森さん:いやー、ハードルの上がる紹介の仕方ですね。

映像作家 森翔太さん

一同:(笑)

森さん:アンバサダーって響きに負けそうです。見た目にはすでにガッツさんに負けてるんで。

ちびガッツさん:審査で落ちないようにしないといけないですね。

アーティスト パフォーマー ちびガッツさん

森さん:僕、最初の審査で落ちそうな予感がしてます。こういうので最後まで勝ち残った経験がないので。完全に自分に向けて言いますが、それでも意味があるなと思います。

榊原さん:そこは厳しく評価するので、もちろん落ちる可能性もゼロではありません。今回は映像アワードなので撮影や編集といった映像作品としてのクオリティも審査対象になりますが、何より大事なのは作品や企画自体の面白さです。スマホで撮影された映像が流通することも一般的になっていますし、おもしろい作品ならばどんなものでも大歓迎ですね。

 

作家に必要なのは、評価ではなく「つくる」こと

ーーアンバサダーのお二人の作品について伺っていきたいと思います。森さんは映像作家としてご自身が出演する作品だけでなく、乃木坂46メンバーのプロモーション動画やナオト・インティライミさんのミュージックビデオの監督をされていますね。

森さん:元々は「悪魔のしるし」という劇団の俳優として活動していたのですが、独学で映像を学び、作品を作り始めました。ありがたいことに仕込みiPhoneが話題になったのをきっかけに様々なクライアントさんから映像のお仕事をいただいています。

仕込みiPhone 3号機

 

森さん:基本的には人にフォーカスした作品をつくっていて、今回のアワードもそうした方向性で制作する予定です。

 

ーーちびガッツさんはダンスや現代アートを軸に活動されているとのことですが過去に映像作品も制作されてきたのですか?

ちびガッツさん:「映像作品」というものはそれほどなくて、現代美術やブレイクダンス、コンテンポラリーダンスを軸にしたパフォーマンスの作品が多いですね。代表的なのは太陽の塔の前に9日間立ち続ける「Human of the Sun/太陽の人」ですかね。今回はパフォーマンスと映像をうまく掛け合わせたものを作ろうと思ってます。

Human of the Sun/太陽の人

 

ーーパフォーマンスもすごいですが、癖になる音楽ですね。

森さん:これ、食事はどうしてたんですか?

ちびガッツさん:基本食べないですね。

森さん:トイレは?

ちびガッツさん:トイレは人にバレないようスーパーガッツダッシュで行きましたね。バレバレでしたけど。(笑)

森さん:ですよね(笑)

 

ーーお二人は普段どのように作品の制作を行っているのですか?

ちびガッツさん:僕は基本的には勢いでやってる感じですね。ガッツ出しときゃなんとかなるみたいな。人ができないことをやるから意味があるので、それをやるのが自分の持ち味と思ってます。9日間立ってる作品とか、誰もやらないじゃないですか。

森さん:仕事では与えられた条件の中で自分の持ち味を出していくようにしています。ただ作品制作の時は制約がないので、どこまでギリギリの企画をできるのかを狙っている部分もあります。今回のアワードも制限がないので、モザイク入れないと公開出来ないようなものとか…

榊原さん:それはやめてくださいね(笑)

ーーお二人からはかなり攻めた作品が生まれそうですね(笑)今回、応募クリエイターに期待している作品はどんなものですか?

榊原さん:クリエイティブで、人の想像をかきたてる作品が観たいですね。「AはBである」という常識がある中で、CやDの選択肢を示してくれるような斜め上の発想に期待しています。クリエイティブって私たちの想像を超えてくるものだと思うんですよ。例えばストーリーの最後でなんらかの裏切りを忍び込ませるとか、作家自身の持つ作風からあえて外すとか。今回の応募規定である4分間の中でどれだけ起承転結があり驚きや感動を生み出せるか。そこで手腕が問われると思います。

 

ーーアワードのように多くの人に見てもらう場があることは作品の制作に影響を与えますか?

森さん:僕自身は常に自分が本当に作りたいものを作っていますけど、人に見せることを前提としている部分もあります。「仕込みiphone」のような初期の作品は身近な3、4人をイメージしてつくったのですが大きな反響をいただいてからはSNSで僕を知らない不特定多数の方からどんな反応が来るか?は頭の中に置くようにスタンスが変わりましたね。
また、どうしたらリアクションがあるかというのは仕事の経験から、最初にイメージするようにしています。ただ、一見「こんなの誰も見ないだろう」と思うアイデアの方が伸びたりします。理解されなくても、やった方が良いというところに落ち着きました。

 

「本気」が伝わる企画はウケる

ーー森さんは多くの「バズる作品」を生み出してきましたが、ネット上ではどういう作品がウケるのでしょうか?

森さん:4、5年前はわかりやすいものが話題になっていましたけど、最近のSNSの反応を見ていると、「どんな人が見るんだろう?」というマニアックな企画もちゃんと見らていれる傾向はある気がします。人がドン引きするもの、といったら言い過ぎですが、Youtubeの「急上昇」を見ても渋谷のナンパといった深夜テレビのようなエグさのある企画や、アート性の高い作品がピックアップされている。各分野で発掘するインフルエンサーの影響力が高まってきたのも関係あるかもしれません。それこそジャスティン・ビーバーのツイートでピコ太郎さんの「アッポーペン」が世界で話題になりましたし。

ちびガッツさん:普段見れないもの、過激なものをみたいっていうのはあるかもしれないですね。

榊原さん:マニアックなものが注目されるのは発信者と、世の中に流通する情報の量が増えてきたからだと思います。「知りたい人はいないかもしれないけれど、僕は知ってるから作ってます」というような。ディスカバリーチャンネルでも一般の方から見たら危ないと思われるサバイバル系企画の人気は根強いですが、万人受けするわけではないものもちゃんとニーズはあります。いずれにも共通するのは本気度が伝わることだと思いますね。中途半端にやらず、本気で取り組む姿勢がクリエイティブな作品に繋がるんじゃないでしょうか。

森さん:本気でヤクザに突っ込んでいったりとか…

榊原さん:アワードでは安全第一でお願いします(笑)あと、何を撮影するにおいてもちゃんと撮影許可は取ってくださいね。

ーーお二人の作品も「本気でふざけている姿勢」が印象的です。

ちびガッツさん:人がやらないことをやるのはその1つですよね。あとは「続ける」ことですね。太陽の人も開演から閉園までで続けるからこそガッツを感じてもらえたんだと思います。最後の方は叫びすぎて貧血になって手も痺れてきたんですけど、周りからガッツって言われたらガッツのやまびこで倍返しするっていうのをやり通したんですよ。太陽の塔に勝つために。

 


榊原さん:
時間かけているかどうかは視聴者は見抜きますよね。映像でいえば撮影、編集、演出。例えば夕方のこの角度じゃないと撮れなというものを本気で撮りに行くとか。ガッツさんの作品もパフォーマンス自体に時間や熱量をかけてるのが映像に出ていますし、作品を評価するポイントにもなりますよね。

森さん:どこに時間をかけるか、は大事ですよね。僕は企画自体はイマイチでもとりあえず進めるようにして、編集に時間をかけています。制作をしている人は共感してくれると思うのですが、完成までやり通すのが何より難しい。でも作品は完成まで持ってく過程で良くなりますし、スタートではダメだった企画も化けるケースが多い。人と一緒にやっていれば予期しないことも起きますし、そこで面白くなるかもしれない。めちゃくちゃ企画を練るか、編集で面白くするか、どっちに比重をかけるのもいいと思います。

ちびガッツさん:僕もやりながら作品を作っていくイメージですね。パフォーマンスの中のガッツで補いながら説得していくというか。「こいつ、ほんとにガッツあるんか?」「でも本人ガッツ言ってるしな」みたいに、期待されているものを超えるガッツを更に出す。コールアンドレスポンスですね。これは作風というか、作家のキャラクター作りにもつながりますよね。

ネガティブな言葉は気にしない。ポジティブな反応は必ず帰ってくる

ーーお二人はインターネット上に作品を発表されていますが、視聴者からの反応は気にしますか?

ちびガッツさん:僕はあまり気にしないですね。それこそ美術業界からは無視されるし、テレビが取材に来て結局取り上げられなかったりしましたけど、周りの声は気にしてたら出来ないことが多くなってしまうので。参考にはしつつ、それに引っぱられないように気をつけてます。

ーー森さんは、エゴサーチはしますか?

森さん:昔はエゴサーチが楽しかったんですけど、見なくてはいい情報を拾って傷つくことになるのでやめましたね。数字は見ますけど、内容までは深く追わないというか。言葉悪い人が多いですしね。「死ね」っていうのを見たらやっぱ傷つくじゃないですか。

榊原さん:きちんとした言葉は、回り回ってちゃんと届きますしね。

森さん:そうですね。参考にするべきかどうかは反応の質感でわかりますよね。悪意のある言葉には耳を傾けなくていいと思います。話題になれば、ちゃんとポジティブな反応もありますし。

榊原さん:そこからジャスティン・ビーバーが拾って拡散された事例もあるわけですしね。

森さん:そうですね、SNSの先にはちゃんと世界と繋がっていますから。作品がイマイチだったら無視されるだけだと思いますし、反応は気にせず作りたいものを作っていくのがいいのかなと。

榊原さん:今回のアワードのプライズにディスカバリー・チャンネルでの放送が入っているのも、新しい才能を世界に紹介したいという思いからなんですよ。私たちがまだ見たことのない、新しい映像表現に出会えることを楽しみにしてます。

森さん:新しいといえば、こんな企画はどうでしょう? 僕が当たり屋になって……

榊原さん:くれぐれも、作品は安全第一でお願いしますね(笑)

 

<ディスカバ流アワード 発見!となりのサピエンス>
ディスカバリーチャンネルとAWARDが共同で開催する、まわりの変人・超人・発明家を探し出し、世界に紹介するための映像アワード。ちょっと変わった特技の変人さんから、びっくり職人さんまで!もちろんあなた自身の秘めたるスゴ技自慢も大歓迎。
https://awrd.com/award/discovery_award

今回の記事に合わせて、3名のアンバサダーから届いた応募作品とアワードへの意気込みもぜひチェックを!

>>森翔太/映像作家・ディレクター・企画

とても緊張しています。やはり今回も、なにをしてみようかと考え始めは、暗くネガティヴなことからのスタートでした。ただ、きっと考えたり動いたりすることで、ポジティヴな要素を足していけると思っております。「誰にも見られたくない」と「誰かに見てほしい」のハイブリッドな気持ちを忘れず、尽力します!

>>ちびがっつ!/現代パフォーマー(美術作家、ダンサー、パフォーマー)

映像作家ではないですが、現代パフォーマー”ちびがっつ!”としてガッツ溢れる全世界を巻き込んだ壮大なガッツなプロジェクトになるような作品を出したいと思います!世界中を楽しく、豊かに!そして、全世界の人々を笑顔にするために体を張って、ガッツを出して表現します!ちびガッツだぜ!!!!

>>藤原麻里菜/コンテンツクリエイター・文筆家

いつもは無駄なものを作っている自分自身を被写体に、映像を制作しています。今回は、普段の映像から一歩踏み込んだ、自分でもどう転ぶか分からないものに挑戦したいなと思っています。自身の新たな面がディスカバーできるような無駄なものを作ります。やったるで!

 

PROFILE

AWARD(アワード)

株式会社ロフトワークが運営する、コンペティションやハッカソンなどのプロジェクトを通して「主催者」と「クリエイター」を結びつけるプラットフォームサービス。世界規模のクリエイティブアワードから1日のハックデイまで、挑戦者の才能とプロジェクトが出会い、イノベーションが生まれる"アワード"を多数掲載中。

写真・田川優太郎 編集/文・高橋直貴

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