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3回目のDESIGNART TOKYO、よりグローバルに、アートを支える多角的アプローチ

DESIGNART TOKYO 2019

デザインとアートのお祭り「DESIGNART TOKYO」が、今年もやってくる。今年のテーマは、「感動を、すべての人々に」。日本のものづくりや文化を革新するべく多角的にプロジェクトが立ち上がる。

昨年の「DESIGNART TOKYO 2018」は、約310組のクリエイターやブランドが参加、来場者数のべ12万人を記録するなど、東京の街全体が美術館化し、国内外から高い注目を集めたデザイン&アートフェスティバルとなった。

2018YOUNG SWEDISH DESIGN_©Nacása & Partners

1.アートを支える文化プロジェクト「1% for art」

今年の大きな挑戦は、社会全体でアートを支える文化プロジェクト「1% for Art」を、この日本で始動することだろう。既にアメリカやヨーロッパ、韓国、台湾など各国で実施されている「1% for Art」は、公共建築費の1%をアートの費用に充てる文化制度である。

「1% for Art」のルーツを遡るとたどり着くのは、大恐慌時代のアメリカだ。人件費や資材費が高騰した当時、最初に削られる予算はアートだった。アーティストたちはまた、仕事を失い、まちづくりは効率化され、同じような建築や街が出来上がる。同じ見た目の街ばかりで、その街や建築を訪れる動機がなくなっていった。そこで、仕事のないアーティストに対する救援策として、この「1% for Art」の政策が始まった。

東京でも、2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて巨額の建設費が用意され、いたるところで大規模な工事・インフラの整備が進んでいる。しかし、同様に都市としての機能性だけを追求すれば、街が均一化する可能性も高い。そこで、日本でも建設費の1%をパブリックアートの費用に充てようと、「1% for Art」のプロジェクトが立ち上がる。プロジェクトが実現すれば、日本のアーティストたちの新たな制作機会を創出し、日本全体のクリエイティブ産業・文化が大きく発展する土台となる。そしてまた、その街の「顔」となるパブリックアートが普及することで、個性豊かな街が生まれ、街を訪れる機会を創出し、日本経済を盛り上げることにも繋がるだろう。

すでに「1% for Art」普及を目指す書名活動が、change.orgでスタートしている。日本のデザイン・アートシーンをドライブさせるこの革新的なプロジェクトに共感する、応援したいという方は、ぜひchange.orgから賛同・拡散してほしい。

>> 1% for Artを日本でも実現させよう!Realizing 1% for Art in Japan

 

2.キュレーターに香港の「Design Pier」

10月には今年も10日間東京の街各地でエキシビションが開催される。今年キュレーターに選ばれたのは、香港をベースにワールドワイドで活動を行うキュレーションチームDesign Pier(デザインピア)。

RAKK by Apiwat Chitapanya
Zsofia Ilosvai(Design Pier)

昨今アジアのアートマーケットは、アートバーゼルの開催地に選ばれていることからも分かる通り、香港がその中心地となっている。そんな香港で活躍するDesign Pierの視点から、日本、香港、タイ、インドネシア、パキスタンなどアジア各国のクリエイターによる作品をキュレーションすることで、ここ東京で「1% for Art」のビジョンを体現する展覧会を行い、また、アジアのパブリックアートを広く発信するねらいだ。

JODH ll by Coalesce Design Studio

3.若手支援プログラム「UNDER-30」と、他国アートイベント連携

昨年同様の今年も若手支援プログラム「UNDER-30」を実施する。未来の日本の文化発展を見据え、若手デザイナー/アーティストを発掘するとともに、彼らの活躍の場を提供する。

また、今年は近年クリエイティブシーンに注目が集まるイスラエルの「エルサレム・デザイン・ウィーク」や、日本との外交関係樹立100周年を迎えるフィンランドの「ヘルシンキ・デザイン・ウィーク」など、多彩なエキシビションが登場する。こうした国際色豊かな連携を通じて、若手デザイナー/アーティストにも世界に羽ばたくチャンスが期待できそうだ。

 

開催エリアに銀座・新宿が加わるなど規模も拡大される予定。ますます、イベントが成長・成熟し注目が集まる今年のDESIGNART TOKYO 2019。開催は10月とまだすこし先だが、すでにDESIGNART TOKYO 2019出展者エントリーの受付がはじまっている。人々の心を豊かにするパブリックアートを東京から国内外に向け広く発信するこの機会に、ぜひあなたのクリエイティブを届けてはいかがだろう。10月に東京の街を巡る日を楽しみに待ちたい。

 

[イベント情報]
名称:DESIGNART TOKYO 2019(デザイナート トーキョー 2019)
会期:2019年10月18日(金) – 10月27日(日)
エリア:表参道・外苑前 / 原宿・明治神宮前 / 渋谷・恵比寿 / 代官山・中目黒 / 六本木 / 新宿 / 銀座
WEBhttp://designart.jp/designarttokyo2019/

エントリー詳細http://designart.jp/entry2019
エントリー締め切り:2019年4月26日(金)

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