牛島光太郎 個展 「モノの居場所に言葉をおいたら、知らない場所までとんでいく」

3331 GALLERY ♯038 3331 ART FAIR recommended artists
牛島光太郎 個展
「モノの居場所に言葉をおいたら、知らない場所までとんでいく」

3331 ART FAIR 2019でレコメンドアーティストに選出された牛島光太郎による個展「モノの居場所に言葉をおいたら、知らない場所までとんでいく」を開催いたします。

牛島は、学生時代から道で拾い集めてきたモノや思い入れのあるモノを作品に用い、その多くに言葉を組み合わせて制作してきました。
いずれも繊細で、どこか親しみを覚える牛島の作品は、私たちの視点をたどり、記憶や想像力を優しく刺激することで、モノに宿るひとつひとつの物語を際限なく引き出していきます。それは、意味や機能から離れた、そのモノ自体の存在を見出す牛島の試みでもあり、現代社会に溢れかえる「モノ」と「言葉」に流されそうな私たちをそっと引き留め、再認識する機会を与えてくれます。

近年、牛島の作品は、モノに秘められた小さな歴史や物語を見いだす行為から一歩進み、手元に集められた多数のモノを「個人史」の集積と捉え、物質的に「保管」する試みへと向かっています。それは、しばらくのあいだ誰にも存在を認識されていなかったモノにアイデンティティを取り戻し、居場所を与える行為のようでもあります。そしてこの試みは、2017年に発表された《外側の形》や、2019年から制作をはじめた新シリーズ《匿名の家》を経て体現されようとしています。

本展では、牛島が道端で拾い集めてきた約800点の未知のモノを壁に散りばめる《みちのもの》をはじめ、拾ったモノや思い入れのあるモノと牛島自身が刺繍で紡ぎ出した文字(言葉)を組み合わせた《意図的な偶然》や、「モノ」と脈略のない「言葉」をつなげた《組み合わせの方法》、「保管」の体現の第一歩となる《外側の形》、そして最新シリーズの《匿名の家》を展示致します。
牛島のこれまでの歩みと新たな試みを目撃する貴重な機会となります。是非ともお見逃しなくご高覧ください。

<展覧会に寄せて〜アーティストの言葉>
「モノ」と「言葉」を組み合わせた作品で構成する展覧会です。
「モノ」は、様々な地域の路上から拾い集めたモノや、個人的に思い入れのあるモノなどです。
「言葉」は、刺繍したり、シールにしたり、手書きで書いたりしています。
大学生の時、彫刻(石彫)を専攻して、いろいろなものをつくってはいたのですが、あまりうまくいきませんでした。同じ時期、小説を書いていたのですが、こちらも、うまくいきませんでした。
研究生を修了して、うまくいかなかった理由や、自分がつくったものや文章が、どのような状態で在るのがいいのかついて考え、試行錯誤しました。
この展覧会では、そのようにして制作した作品と新作を併せて展示します。

牛島 光太郎

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日程:2019年10月19日(土)〜11月10日(日)会期中無休
時間:11:00-20:00(最終日のみ18:30まで)
料金:入場無料
会場:1F 3331 Gallery

【関連イベント】
・10月19日(土) 18:00〜20:00 ギャラリートーク&オープニングパーティー
・11月3日(日) 14:00〜14:30 ギャラリートーク
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CREDIT

Artist :
牛島 光太郎
Recommender :
福永 信
主催 :
3331 Arts Chiyoda

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