MENU

クリエイターのためのクレジット・データベース

MENU
CLOSE © COPYRIGHT BAUS, ALL RIGHTS RESERVED

多様な繋がりが生まれる場所へ。
初開催から11年を迎えたdotFesのこれまでと、これから

dotFes2019

2008年から始まったdotFes。初開催から10年を越えた今も勢いは増し続け、今年で12回目を迎えます。主催者である株式会社クスール松村慎さんにコメントをいただきながらdotFesのこれまでの振り返りと、11月17日に大阪で開催される今年のdotFesの見どころを聞きました。

dotFesは、株式会社クスール月刊『Web Designing』がタッグを組み、2008年から開催されているWEBクリエイティブのためのデザインとアイデアに満ちた、1日限りのパフォーマンス。どんな経緯ではじめることになったのでしょうか。

松村さん:Web Designing誌の連載をさせてもらっていたとき、打ち合わせの中で編集長の馬場さんと「紙面ではなくて、リアルな場でウェブデザイナーが集まれるような機会を作りたいな」という話になったのがdotFesをはじめたきっかけです。誌面に載っている人も、雑誌を読んでいる人も、みんなが一緒に集まれる場所を作りたいと思ったんです。

2016年開催のdotFesの様子
2016年開催のdotFesの様子

12回目の開催となる今年のdotFesの開催地は、日本でも有数の繁華街であり、外国人旅行者も多く訪れる大阪・梅田。多様性あふれる街で「これからのダイバーシティ」をテーマに、国を超え、職業も超えて活躍している方をお呼びし、トーク、展示、ワークショップを行う。

松村さん:昨年ベトナムで開催したときに、日本のコンテンツをもっと海外の人に広める機会を増やしていきたいと感じました。国内でもより多様な人に日本のコンテンツを広めていきたいなと思っています。
2-3年前あたりから少しずつ、dotFesに子連れできてくれたり、海外の人が参加してくれたりしています。今回はもっとそういう場所になってほしいなと、「これからのダイバーシティ」をテーマに海外のゲストやWEBとは関係ない人にも登壇をお願いすることになりました。

また、毎年インスタレーション展示をしてくれる人たちは、関西の人が多いんです。
今回地元の関西で開催されるということで、彼らはいろいろと工夫を凝らして展示してくれると思います。制作会社さんがこれから取り組んでいこうとしている技術のプロトタイプを一同にみれるのはdotFesの醍醐味、そこも堪能してほしいですね。

dotfes2019のメインビジュアル。概要は こちら

dotFesの初開催は、遡ること 2008年。東京・新宿にて、様々なフィールドで活躍するゲストを招いて開催され、平日にもかかわらず、当初の予想を上回る500名を超えるクリエイターが参加しました。続く第2回目は、沖縄の制作会社からのお誘いで沖縄開催、3回目の京都も、「是非に」との声がけがあり開催を決め、それぞれの土地にゆかりのあるクリエイターによるトークセッションを行い、大きな反響を呼びました。

松村さん:初回は、200-300人くらいくればいいかなと思って開催していたのですが、その倍くらいの人が参加し、各会場すべて満員で、イベントも予想以上に盛り上がりました。
僕たちもこの熱気をこのまま終わらせたくないという気持ちがありました。毎年どこからから開催したいと声をかけられ、それに応じて開催している結果として継続しているという感じです。

第1回dotFes メインビジュアル  スタッフクレジットはこちら

第3回まではWebを中心としたプログラム構成でしたが、第4回はブラウザの枠を超え、新しい体験を来場者に提供すべく「とびだせ! インタラクティブ」というテーマを掲げて開催。続いて開催された京都・仙台・福岡でも、チームラボや、ライゾマティクス、アドビシステムズなど幅広い分野で活躍するクリエイターの考え方や作品に直接触れることでインタラクティブな時代のものづくりの魅力を感じてもらうイベントとなりました。

dotFesといえば、開催地が変わることも魅力の1つ。毎回開催地が違うことにもこだわりがあるんだそう。

松村さん:こういったイベントは利益のためではなく、イベントを盛り上げたいモチベーションで始めるのですが、3年くらいで飽きてしまうんです。開催地を変えることで自分たちのモチベーションをあげています。また、東京以外で開催すると出演者も参加者もとても熱心に参加してくれます。会場を提供してくれる大学や施設の人とも仲良くなりますし、東京以外の出演者とも知り合いになれますので、開催地を変えるメリットは僕たち運営側にもたくさんあるんです。

場所を変え、様々な展示やトークショーが行われている
場所を変え、様々な展示やトークショーが行われている

▼ 2~8回目までのクレジットはこちら

第9回目、そして10回目の渋谷、神田錦町ではデザインを切り口として、様々なトークショー、ワークショップを開催。そして、2018年には、dotFesとしては初めて海外進出を。場所は、ITの町としても注目を浴びているベトナムのリゾート地ダナンでした。

松村さん:日本のコンテンツがベトナムでとても歓迎されているというのがよくわかりました。
インスタレーションのコンテンツなどは彼らにとっては始めてですし、UI/UXのワークショップの手法もベトナム人にとってはとても新鮮だったと思います。ベトナムでは日本でエンジニアやデザイナーとして働きたいという人もたくさんいますので、イベントだけでなく教育的なところももっと伝えていきたいなと思いました。
今後もdotFesを海外で開催しようと目論んではいますが、イベント単発でなくもっと長期的に海外のデザイナー、エンジニアと関係を作っていける仕組みを作っていきたいです。

ベトナム・ダナンでの様子
ベトナム・ダナンでの様子

▼ 9回~11回目までのクレジットはこちら

11年間でたくさんの繋がりを生み、数々のクリエイティブを生み出してきたdotFes。多様なクリエイティブの未来は、ここにあるのかもしれません。

11月17日より始まる12回目のdotFesへ、足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 


 

【イベント情報】

日時:2019年11月17日(日)12:00 – 19:00(開場 11:30、終了予定 19:30)
会場:関西大学 梅田キャンパス
チケット:購入はこちらから  https://dotfes2019ticket.peatix.com/
公式サイトhttps://www.dotfes.jp/2019osaka/

関連記事

  1. デザインの極北を越えていく。「『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展」をレポート!

    READ MORE
  2. 暮らしとメディア・アート。豊かさとは何か?【後編】

    READ MORE
  3. 「2020年、東京のナイトシーンが盛り上がる」
    トランジットジェネラルオフィス、リアルゲイト代表対談【後編】

    READ MORE